ガソナビ ガソナビ

ガソリン代を経費にできる?確定申告での書き方

公開: 2026年4月30日 ガソナビ編集部

個人事業主・フリーランスにとって、ガソリン代は経費計上できる費目の代表格です。本記事では確定申告でガソリン代を正しく経費化する方法を、仕訳・按分・必要書類の観点で整理します。

経費にできる条件

国税庁のガイドラインに基づき、ガソリン代を経費にできるのは事業のために使用した部分です。

  • 業務専用車両: 100% 経費
  • 業務 + プライベート併用車両: 業務利用分のみ経費(家事按分が必要)
  • 完全プライベート車両: 経費にできない

勘定科目(仕訳)の選び方

ガソリン代は次の勘定科目で仕訳されます(白色・青色いずれも)。

主な選択肢

  • 車両費: 個人事業主で最も一般的
  • 燃料費: 製造業・運送業など燃料が主要支出の業種
  • 旅費交通費: 出張の一部としてのガソリン代
  • 消耗品費: 小規模事業者が簡略化のため使う場合あり

仕訳例

2026/04/15  借方: 車両費  3,500   貸方: 現金  3,500
            (ENEOS 渋谷店 給油 22L)

複式簿記なら借方・貸方の両方を記録、単式簿記なら入出金として処理。

家事按分の計算方法

業務 + プライベート併用の場合、按分率を客観的根拠で決めます。

方法 1: 走行距離按分(最も精度が高い)

  • 月始・月末のオドメーター記録
  • 業務走行距離を記録(給油記録アプリ・手書きノートなど)
  • 按分率 = 業務走行 km / 総走行 km

例: 月 1,000 km 走行のうち、業務 700 km なら按分率 70%。

方法 2: 利用日数按分

  • 平日 5 日間業務利用、土日 2 日プライベート利用
  • 按分率 ≒ 5 / 7 = 約 71%

方法 3: 利用時間按分

  • 1 日のうち業務利用時間と私用時間の比率

→ 税務署からの照会に対応できる客観的根拠を残すことが重要。

必要な書類

必須

  • 給油時のレシート: 日付・店舗名・金額・支払方法が確認できるもの
  • オドメーター記録(按分計算する場合)

推奨

  • クレジットカード明細(裏付け)
  • 業務スケジュール・行動記録(按分根拠)
  • 車検証コピー(車両情報)

電子帳簿保存法(2024 年 1 月施行)

  • 電子データで受け取った領収書(電子領収書、メール、スマホ写真など)は 電子データのまま保存することが必須
  • 紙レシートは紙のまま保存可(スキャナー保存もOK)

よくある間違い

1. クレジットカード明細だけで領収書を捨てる

→ NG。レシート(または電子領収書)が必要。クレカ明細は内容証明にならない。

2. 自家用車のガソリンを全額経費

→ 業務 + 私用併用なら按分必須。税務調査で全額否認される最大リスク。

3. 走行距離記録なしで「だいたい 70%」と申告

→ 客観的根拠がないと否認されやすい。簡易な記録でも残すこと。

4. 高速料金・駐車場代を一緒に車両費

→ 厳密には別科目(旅費交通費 or 諸会費)。ただし税務上の影響は小さく、運用上は車両費でまとめても可。

法人の場合

法人の場合は、社用車の規程・走行ログの管理がより重要。

  • 業務日誌・運行記録簿の作成
  • 法人カードでの一括決済
  • 役員の私用利用は給与課税の問題あり

節税以前にやるべきこと

経費にしても税率分だけしか戻らない(個人事業主の所得税率は 5〜45%)。先にやるべきは:

  1. アプリで近所の最安スタンドを使う: 直接的に支出減
  2. 会員カードの最適化: ENEOS C / apollostation card など年間 3,000〜5,000 円のリターン
  3. エコドライブ: 燃費 5〜10% 改善で年間 5,000〜15,000 円の節約

詳細は 節約 7 つの方法 を参照。

まとめ

  • 業務利用分のみ経費化、家事按分が必要
  • 勘定科目は「車両費」または「燃料費」が一般的
  • 按分は走行距離方式が精度高
  • レシートと走行記録の両方を残す
  • 電子帳簿保存法対応(電子データはそのまま保存)

確定申告期(1〜3 月)に遡って整理するのは大変なので、月次で記録する習慣が確実です。

関連記事