ガソナビ ガソナビ

【2026 年 Q1 レポート】全国ガソリン価格動向と都道府県別ランキング

公開: 2026年4月30日 ガソナビ編集部

ガソナビが集計する全国約 30,000 店舗のガソリン価格データと、経済産業省資源エネルギー庁の小売価格調査をもとに、2026 年 第 1 四半期(1〜3 月)の動向をまとめます。本レポートはメディア・研究機関の引用を前提としており、出典の明示と算出方法の透明性を重視しています。

1. 第 1 四半期サマリー

指標Q1 期間平均前期(2025 Q4)比前年同期比
レギュラー全国平均約 169 円/L+1 円±0 円
軽油全国平均約 158 円/L+1 円-1 円
ハイオク全国平均約 180 円/L+1 円±0 円

Q1 のキーポイント:

  • 全国平均は前期比 +1 円程度の小幅上昇に留まる
  • 月次では 1 月(172 円)→ 2 月(170 円)→ 3 月(168 円)と緩やかに低下
  • 過去 5 年間の Q1 平均と比較すると 第 3 位の高水準(最高は 2023 Q1)

2. 価格を動かした 3 大要因

要因 1: 補助金の段階的縮小

2025 年末から 2026 年 Q1 にかけて、燃料油価格激変緩和補助金が段階的に縮小されました。

  • 2025 年 12 月: 1L あたり 25 円相当
  • 2026 年 1 月: 22 円
  • 2026 年 2 月: 18 円
  • 2026 年 3 月: 15 円

縮小幅の合計約 10 円分が、本来なら店頭価格を押し上げる要因。実際は原油安と相殺された形です。詳細は 補助金記事 を参照。

要因 2: 原油価格の軟調

ドバイ原油は Q1 中、概ね 78〜85 ドル/バレルの範囲で推移。OPEC+ の供給調整と、米中経済指標の弱さによる需要懸念が綱引きとなりました。

  • 1 月: 平均 84 ドル
  • 2 月: 平均 81 ドル
  • 3 月: 平均 79 ドル

→ Q1 を通じて緩やかな軟調。これが補助金縮小をほぼ相殺したと推定されます。

要因 3: 円安進行

USD/JPY は 1 月 152 円台から 3 月末 158 円台へ進行。円安は原油の円換算コストを直接押し上げる要因です。

  • 1 月平均: 152.5 円
  • 2 月平均: 154.8 円
  • 3 月平均: 157.1 円

→ 円換算では原油コストはほぼ横ばい〜微増。原油価格軟調と円安が拮抗。

3. 都道府県別ランキング Top 5(最安)

ガソナビが集計した補正済み県平均(2026 Q1)レギュラーガソリン:

順位都道府県Q1 平均価格全国比
1 位沖縄県約 152 円-17 円
2 位山口県約 165 円-4 円
3 位岡山県約 166 円-3 円
4 位千葉県約 166 円-3 円
5 位大阪府約 167 円-2 円

沖縄県の構造的優位: 軽油引取税の沖縄特例(約 14 円安)+ 揮発油税の特例措置で、本土から約 15〜20 円安い水準を維持しています。

製油所立地の優位: 山口(徳山)・岡山(水島)・千葉(市原・袖ヶ浦)・大阪(堺泉北)はいずれも臨海部に大規模製油所を擁し、物流コストの優位が価格に反映されています。

4. 都道府県別ランキング Top 5(最高)

順位都道府県Q1 平均価格全国比
1 位長野県約 178 円+9 円
2 位新潟県(佐渡を含む)約 175 円+6 円
3 位鹿児島県(離島を含む)約 174 円+5 円
4 位山形県約 173 円+4 円
5 位福島県約 172 円+3 円

長野の高値要因: 内陸最大県で、太平洋側・日本海側どちらの製油所からも陸送距離が長く、観光地需要も加わって構造的に全国最高クラス。

離島部の影響: 新潟(佐渡)、鹿児島(屋久・奄美)は本土から海上輸送が必要な離島が県内に含まれており、平均値を押し上げます。

5. ブランド別 Q1 平均

ブランドQ1 平均(レギュラー)全国比
ENEOS約 169 円±0 円
apollostation約 168 円-1 円
コスモ石油約 169 円±0 円
キグナス石油約 168 円-1 円
JA-SS約 170 円+1 円
独立系平均約 167 円-2 円
コストコ(参考)約 156 円-13 円

ブランド差は 1〜2 円以内に集約され、エリア差や店舗運営差の方が支配的という結果です。

6. Q2 以降の見通し

ガソナビの forecast モデルでは、Q2(4〜6 月)の全国平均レギュラーは:

  • メインシナリオ(確率 50%): 167〜171 円のレンジ
  • 上振れシナリオ(30%): 172〜180 円(補助金完全終了 + 原油 90 ドル超え)
  • 下振れシナリオ(20%): 162〜166 円(世界景気減速 + 補助金維持)

GW 期間の需要増による短期上振れがある一方、補助金の動向次第で月次の振れ幅が大きくなる構造的不安定期と言えます。

7. データの算出方法

本レポートは以下のデータソースを統合しています。

  • ガソナビ独自の補正済み県平均: 全国約 30,000 店舗の価格データ。スタンド間の異常値を補正アルゴリズムで除去し、各エリアの実勢を反映。
  • 経済産業省 資源エネルギー庁 小売価格調査: 月次〜週次の公表値。本レポートでは月次値を使用。
  • OPEC ドバイ原油基準価格: ICE Futures Europe 公表値。
  • USD/JPY 為替レート: 日本銀行 月次平均。

詳細な算出方法は 価格仕組み記事 を、月次推計の仕組みは forecast 記事 をご覧ください。

8. メディア・研究機関の方へ

本レポートは引用・転載自由です(出典として「ガソナビ Q1 レポート 2026」を明記)。詳細データ・グラフ画像が必要な場合はサポート窓口までお問い合わせください。

四半期ごとに発行する予定で、次回は 2026 年 Q2(7 月発行予定)。

まとめ

  • 2026 Q1 の全国平均は前期比 +1 円、過去 5 年で 3 番目の高水準
  • 補助金縮小と原油軟調 + 円安が綱引きで小幅変動
  • 最安は沖縄、最高は長野(構造的要因)
  • ブランド差は 1〜2 円以内、エリア差の方が支配的
  • Q2 の見通しはメインシナリオで 167〜171 円

関連記事